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粗編集

撮影された膨大な映像素材の中から、必要なカットを選別し、物語の流れに沿って大まかに繋ぎ合わせる作業です。

粗編集を解説するイメージ(監修・神野富三)

この段階では、カットの繋ぎ目の精度や音響効果などは考慮せず、あくまでストーリーの骨格を構築することが目的となります。いわば、パズルのピースをバラバラに並べて、全体像を把握するようなイメージです。



不要なカットの削除

撮影ミスや重複したカット、物語の流れに不要なカットなどを削除します。


カットの並べ替え

撮影順とは異なる順にカットを並べ替えて、物語の流れを作り上げます。


カットの長さ調整

カットの長さを調整することで、テンポの良い映像を作ります。


不要な素材の削減

膨大な素材の中から、本当に必要な素材だけを残すことで、後の作業を効率化します。


物語の構成

カットの順番や長さなどを調整することで、分かりやすく、面白い物語を構築します。

映像制作会社としての視点


実際のビジネス映像制作では、納期が厳しく予算も限られているため、粗編集の段階を経ずに、いきなり本編集レベルの完成度を目指すケースが主流になっています。クライアントに提出する段階では、既にテロップやBGM、色調整まで施された状態であることが求められ、粗編集という中間段階を設けることは、返ってプロセスと工数を増やすことになり合理的ではありません。

このため、事前の打ち合わせや撮影台本の段階で構成を綿密に固めておき、編集段階での大幅な変更が生じないよう準備することが重要になります。大手プロダクションや大規模プロジェクトでは、リスク回避のために粗編集工程を設けることもありますが、中小規模の案件では、初回提出時点で高い完成度が期待されるのが一般的です。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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