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CUE(キュー)

芝居の出番やセリフの「合図」「きっかけ」のことです。(詳細は以下)

CUE(キュー)を解説するイメージ(監修・神野富三)

しかし実は、キューは「前が終わったという明確な判断の合図」です。

どういうことかというと。

語源は中世フランス語の "queue" で、「しっぽ」という意味でした。さらに遡ると、ラテン語の "cauda" が語源で、楽譜に使われる、楽曲の最後の部分を示す "coda" もここからきています。

すると、キューとは「しっぽ」のこととなり、なんだか妙な印象がありますが、「はい、ここで前の段階は終わりです。次(あなたの担当)の段階に移ってください」という合図と考えると、納得できるのではないでしょうか。



映像制作の現場から


さまざまなスタイルのキュー


映像制作の現場で使われる cue(キュー) は、状況に応じて言葉やジェスチャー、機材操作などさまざまな方法があります。


口頭によるカウントダウン+指示
例:ディレクターが「3、2、1、アクション!」と声を出して撮影開始。
目的:出演者やカメラが正確なタイミングで動けるようにする。
現場の注意点:カウントダウンの最後の数字を言わず「1、アクション!」にする場合もある(自然なタイミングを優先するため)。


手振りやジェスチャー
例:ディレクターが手を上げて「スタンバイ」「OK」の合図。
目的:音が大きい現場やマイク越しに声が届きにくい場合に視覚的に伝える。


スレート(クラッパー)による合図
映像用クラッパーボードを叩くことで「テイク開始」のタイミングを示す。
撮影と録音を同期させる役割もある。
テイク番号やシーン情報も同時に記録される。


イヤホン・インカムでの口頭指示
カメラマンや出演者がヘッドセットで指示を受ける。
例:ディレクターが「アクション!」とインカムで送る。
目的:大規模セットやスタジオ撮影で効率的に伝える。


機械的/光学的合図
照明の点灯や赤ランプ点灯で「撮影開始」「録画開始」を知らせる。
例:ニュース番組やライブ収録でよく使われる。
音声指示が難しい環境で有効。


MAスタジオのキューボタン

調整室でディレクターがキューボタンを押すと、ブース内にある赤いランプが点灯します。ナレーションを読み上げるナレーターに、映像のタイミングに合わせて喋り始めの合図を送るためのものです。そのため台本には、一般的に読み上げる文章の区切りの頭にCUE(Q)印がつけてあります。ナレーターはブース内のモニター画面と原稿を見ていますので、キューランプを見落とさないように、キューボタンは長めに押す(2秒くらい)ことがコツです。


執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

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