top of page

カットバック

複数の異なる場所で同時に進行している出来事を、交互に描写する編集技法です。視聴者に複数の出来事が並行して起こっていることを示し、緊張感や臨場感を高めます。物語の中で同時に進行している異なる出来事や場所を描写する際に特に効果的です。

カットバックを解説するイメージ(監修・神野富三)

映像技法における 「カットバック(cutback)」 とは、あるシーンから別のシーンに一度カットで切り替え、再び最初のシーンに戻る編集技法 のことを指します。

異なる場所で起きている出来事の関連性を示したり、時間の経過を表現したりする手段としても使われます。

映像制作会社としての視点


目的と効果


同時進行(パラレル・アクション)の表現
例えば、逃走する犯人とそれを追う警察官を交互に見せる。
これによって「同時に起こっている」ことを観客に理解させ、緊張感やスピード感を高める。
この使い方では「クロスカッティング(cross-cutting)」とほぼ同義で用いられます。


心理的・感情的な対比
たとえば、戦場の惨状と家族の平穏な食卓を交互に映すことで、強い対照効果を出す。
観客に感情的な意味づけを促す編集です。


回想・記憶へのカットバック
現在のシーンから過去の出来事(フラッシュバック)を挟み、その後再び現在の場面に戻る。
物語上の「思い出す」や「振り返る」構造を視覚的に表現します。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

bottom of page