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台本

映像制作や舞台、番組制作の現場において、進行・演出・収録を円滑に行うために使用される実務的なドキュメントの総称です。

台本は、撮影や収録、上演といった現場オペレーションを成立させるための資料とも言えます。内容は分野によって異なりますが、一般的には以下の要素を含みます。

  • セリフ・ナレーション・アナウンステキスト

  • 進行順(カット・コーナー構成)

  • キュー(音出し・スイッチングなど)

  • 尺・タイミング

テレビ番組では進行台本として中心的な役割を持ち、演劇では稽古・上演用の脚本を指して台本と呼ぶことがあります。また、テレビドラマの現場でも、脚本を運用する文脈で「台本」と呼ぶのが一般的です。

映像制作の現場から


一般的に企業PRビデオやCMなどの制作において、出演者によるセリフが存在しない場合や、ナレーションのみで進行する映像のシナリオは、「台本」とは呼ばれないことが多いといえます。

「台本」という言葉は、本来、撮影や演技、あるいは演劇などの本番(ライブ)の進行を支えるための指示書を指します。そこでは、誰が・どのタイミングで・何を言うか・行うかが明示され、現場の進行そのものを直接的に規定します。

一方でナレーションは、映像編集後に付加されるケースが多く、必ずしも現場の進行をリアルタイムに牽引する要素ではありません。そのため、ナレーション中心の構成では、「進行を司るための文書」という意味合いが相対的に弱くなります。

この違いから、同じ「シナリオ」であっても、現場の進行と強く結びつくものは「台本」、そうでないものは単に「シナリオ」や「構成」と呼び分けられる傾向があります。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

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