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エキストラ

主要な出演者とは別に通行人、観客、店の客などとして出演する人を指すほか、予定した撮影に追加して撮る「エキストラカット(エキストラショット)」を略してエキストラと言うことがあります。

エキストラのイメージ

英語の extra が持つ「追加の」「余分の」という意味からきています。

一般には、映画、ドラマ、CMなどに「その他大勢」として出演する人の意味で知られています。駅前なら通行人、レストランならほかの客、スポーツ会場なら観客。企業映像では、オフィスで働く社員役、工場の作業員役、店舗の客などもエキストラとして出演します。



エキストラも演技をする


エキストラは「背景にいるだけ」と思われがちですが、実際には演出が必要です。

どこから歩き始め、どこへ向かうのか。誰と話しているのか。何を見ているのか。どのタイミングで画面を横切るのか。ただ歩くだけでも、カメラを意識すると不自然になります。反対に張り切って演技をされると、今度は主役より目立ってしまいます。目立たないけれど、何もしていないわけではない。エキストラには、そんな少し特殊な演技が求められます。



エキストラカット/エキストラショット


撮影現場では、人以外にも「エキストラ」という言葉を使います。

予定していた撮影が終わったあと、「時間があるから、これもエキストラで撮っておこう」と、当初の予定にはなかったカットを追加で撮影することがあります。これがエキストラカット、あるいはエキストラショットです。

建物の外観、作業する手元、機械のディテール、社員が廊下を歩く後ろ姿など、シナリオやカットリストにはなくても、編集で使えそうな映像を押さえておきます。

予定したカットの別テイクを撮る「予備」とは少し意味が違います。基本となる撮影に対して、別のカットを追加するのがエキストラカットです。

映像制作の現場から


企業映像では、プロのエキストラを手配することもありますが、実際の社員の皆さんに出演していただくことも少なくありません。これが案外難しいものです。

普段なら大勢の社員が行き来している廊下なのに、カメラを構えると誰も通らない。オフィスを撮影しようとすると、皆さんカメラを避けてしまう。そこで、「すみません。そこからこちらまで歩いてもらえますか」「今度は向こうからお願いします」と頼むことになります。

いつもそこで働いている社員が、いつもの職場で「働いている社員」を演じる。これも企業映像では、立派なエキストラです。

最終更新日

2026年8月29日 16:46:50

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ「映像制作ガイドブック」

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