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ハイライト

映像制作において ①画面の明るい部分(技術用語) と ②見せ場・名場面(内容面の用語) の両方で使われる言葉です。(詳細は以下)

ハイライトを解説するイメージ(監修・神野富三)

1. 映像表現としての「ハイライト」


撮影・編集の技術的な用語として、画面の中で最も明るい部分(光が強く当たって白飛びに近い領域)を指します。

  • カメラ設定やライティングで「ハイライトが飛ばないように」といった表現で使われます。

  • 「ハイライトを抑える」「ハイライトを残す」など、露出や色調整で重要な指標になります。


2. 作品内容としての「ハイライト」


映像の中で、特に見せ場・盛り上がりの部分を「ハイライト」と呼びます。

  • スポーツ中継やイベント記録映像で「試合のハイライト」「式典のハイライト」として、名場面を編集したダイジェストを意味します。

  • 企業PR映像などでも「この商品の魅力のハイライトは〜」というように、注目ポイントを指す場合があります。


3. 編集素材としての「ハイライト映像」


全編から抜粋した短縮版・ダイジェスト映像を指して「ハイライト動画」と呼ぶこともあります。

  • SNS向けやプロモーション用に、本編とは別に制作されます。

映像制作会社としての視点


私が実践している「ハイライト版をつくるコツ」


ハイライト版は、本編を短くしたものではありません。作品の中から、特に印象の強いカットを抽出し、短時間で魅力を伝えるための編集形態だと考えています。


1. 迷わない


本編の編集は、プロであれば当然、十分に検討を重ねています。私も本編では構造や論理を徹底的に詰めています。そのため、ハイライト制作で再設計は行いません。構造を組み替えたり、意味を補強したりすることは基本的にしません。ハイライトは再編集ではなく、抽出だと位置づけています。



2. 頭から通して選ぶ


制作時は、本編を頭から再生しながら進めます。途中で止めたり、何度も戻ったりはしません。良いと感じたカットを、その場でタイムラインに置いていきます。比較検討は最小限です。

経験上、迷い始めると全体の勢いが弱くなります。直観的に選んだほうが、結果として良い評価につながります。



3. 説明を足さない


ハイライト版で説明を完結させようとは考えていません。背景や詳細は本編に委ねます。ハイライトでは、情報量よりも印象の強さを優先します。不要なつなぎや補足は加えません。



4. 一本の流れを保つ


細かな修正はしませんが、全体として流れが途切れていないかは確認します。断片の集合ではなく、一本の映像として通っているかどうかだけを見ます。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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