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引き

全体の状況や広がりを画面に収める撮影技法・フレーミングのことです。また、ズームレンズのテレ側の対義としてワイド側を「引き」と呼ぶこともあります。

引きを解説するイメージ(監修・神野富三)

一般にロングショットと呼ばれるショットサイズに相当しますが、現場用語としての「引き」は、「寄り」の対義語として使われる相対的な概念であり、必ずしも被写体との物理的な距離を意味するわけではありません。

たとえば、カメラ位置は変えずにフレーミングを広げた場合でも、「引いた」と表現されます。

映像制作会社としての視点


「ひきがこない」とは


撮影現場において、その時に装着しているレンズ、あるいは手持ちのレンズの範囲内で、物理的に可能な限界までカメラを被写体から離しても、意図した引きの構図が成立しない状態を指します。
このときの「こない」は、フォーカスリングを回し切っても被写体にピントが合わない、あるいは構図として成立する距離まで下がれない、という感覚的な行き詰まりを表しています。
技術用語というよりも、現場で状況を即座に共有するための口語的な表現です。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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