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輝度

光源や物体が特定の方向へ放つ光の明るさを示す物理量です。照明やディスプレイなどの性能を評価する指標でもあります。輝度は、光源や物体から特定の方向へ放射される光の強さを、その方向から見た単位面積あたりの光度で表します。

輝度を解説するイメージ(監修・神野富三)

輝度の定義


単位はカンデラ毎平方メートル(cd/m²)で、これは1平方メートルあたりの光度が1カンデラであることを意味します。



ルミナンス(luminance)との違い


輝度とルミナンスは、基本的に同じ概念を指しますが、専門的な分野や厳密な定義が必要な場合には使い分けられることがあります。

例えば、映像分野の「輝度」は、光そのものの物理的な量を表すのに対して、ルミナンスは映像信号における明るさの成分を表すといった使い分けがされる場合があります。

映像制作会社としての視点


撮影時の「輝度」はどう調整するべきか


輝度の調整というと、実際の撮影現場ではアイリス(絞り)で行うことが多くなります。
ビデオ撮影では、シャッタースピードはフレームレートに合わせて一定に保つことが多く、感度の変更はノイズや質感への影響が出やすいため、まずはアイリスで明るさを合わせる、という手順が一般的です。


ただし、輝度の調整をアイリスだけで行うと、階調はハイライト側とシャドウ側のどちらかに寄りやすくなります。
明るさが足りない場面で絞りを開けると、暗部の階調は見えやすくなりますが、明部は飽和に近づき、ハイライト側の階調が詰まりやすくなります。
逆に明るすぎる場面で絞りを絞ると、ハイライト側は保たれますが、暗部は記録下限に近づき、シャドウ側の階調が失われやすくなります。


このように、アイリス操作だけで輝度を合わせようとすると、階調の分布を全体として整えることが難しくなります。

被写体と背景の輝度差が大きい場合は、照明を加えたり、当て方や位置を調整したりすることで、カメラに入る明暗差そのものを縮める必要があります。
撮影環境の輝度差が整っていれば、アイリス操作に頼りすぎることなく、ハイライトとシャドウの両側に階調の余地を残しやすくなります。
絞りの操作で帳尻を合わせる前に、照明で条件を整える。プロの現場では、それが階調を安定して確保するための基本的な考え方です。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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