ロケバス
「ロケーションバス」の略称で、テレビ番組、CM、映画、企業映像、イベント収録などの現場で使われる移動用車 両を指します。
一般には 出演者やスタッフの送迎車をイメージされることが多い言葉ですが、映像制作の現場ではもう少し広い意味で使われています。
実際には、スタッフ移動、機材運搬、待機場所、現場拠点としての役割を担うことが多く、車両もバス型に限りません。ハイエースやキャラバン、ワゴン車、マイクロバスなども「ロケバス」と呼ばれることがあります。
また、ロケバスには営業用の緑ナンバー車両だけでなく、制作会社が所有する白ナンバー車両が使われる場合もあります。ただし、有償で人員輸送を行う場合には運送許可が必要となるため、専門ロケバス会社が運行する車こそがロケバスだという意見もあります
制作スタッフとタレントでは意味が少し違う
同じ「ロケバス」という言葉でも、立場によっても受け取り方は少し変わります。
制作スタッフ側では、比較的広い意味で使われることが多く、機材車やスタッフ送迎車まで含めて総称的に「ロケバス」と呼ぶことがあります。
たとえば「ロケバスに積む」「ロケバスを先出しする」といった会話では、実際にはハイエースの機材車を指していることも珍しくありません。
一方で、タレントや出演者側では、ロケバスは出演者専用の移動車両として認識される傾向があります。運転手付きの送迎車、待機機能を備えた車両、マネージャー同乗の移動車などをイメージする場合が多く、制作側が考える「機材車兼スタッフ車」とは意味合いが異なります。
ロケバスは移動手段ではなく、現場環境を整える存在
出演者がスタッフや機材と同じ車両で移動するケースもあります。小規模な企業映像、インタビュー撮影、少人数ロケでは珍しいことではありません。
しかし、芸能事務所所属タレントや長距離移動を伴う案件では、車両を分ける運用が多くなります。これは特別扱いというより、衣装やヘアメイクの維持、休憩、台本確認、マネージャーとの打合せなど、本番に向けた準備時間を確保する意味があります。
そのためロケバスは単なる送迎車ではなく、人員配置、導線設計、現場効率、出演環境まで含めて支える「移動する制作拠点」と考える方が、実際の映像現場に近い捉え方と言えます。

