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オンタイム

「時間通りに」「定刻で」という意味で一般的に使われる言葉ですが、映像業界では少しニュアンスが加わることがあります。

オンタイムのイメージ

映像制作やテレビ番組の制作現場では、収録やロケ、打ち合わせなどを当初の予定時刻どおりに進行することを指して使われます。

例えばADがディレクターに「オンタイムでいきますか?」と尋ねる場合は、「スケジュールの変更や遅れ、前倒しはなく、予定どおり進行しますか」という意味になります。

「押し」「巻き」と対になる表現として用いられることが多く、進行管理の確認用語として定着しています。

映像制作の現場から


オンタイムという言葉が持つ響きは、生放送番組や「入り中」の現場で、MCや出演者だけでなく、ディレクターやカメラマン等が身体的感覚として持っている「(進行の)リズム」のことを指している場合があります。

生放送の司会者やディレクターは、常に時計を見ているわけではありません。むしろ長年の経験の中で、時間の進み方そのものを身体感覚として身につけています。どの程度の説明なら何秒か、どのくらいのやり取りなら何分か。その感覚を頼りに進行を組み立てるため、時間は管理する対象というより、身体の中に存在する基準のようなものになっています。映像人にとっての「オンタイム」は、時間としての結果ではなく、その感覚から生まれる自然なリズムです。

つまりオンタイムとは、「予定時刻に対してちょうどある」だけではなく、その時間枠全体の進行が安定したリズムに乗っている、という感覚そのものです。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

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