スタイリスト
日本のクリエティブ業界では、出演者の衣装、靴、ヘッドドレス、アクセサリーなどを用意し、収録(生放送含む)前に出演者にフィッティングする専門スタッフのことです。
欧米での Stylist は、日本でいう「ファッションデザイナー」であることに注意が必要です。
日本ではアパレル、芸能関係における衣装係のことを指します。
1. 何を用意するか
洋服、和服、下着、靴、バッグ、帽子、手袋、ベルト、眼鏡(サングラス)などの服飾品。
2. 誰が用意するか
番組やドラマの演出関係者の意向と、スタイリストが自分なりの台本解釈に従って選択し、複数候補を演出関係者や出演者自身に提示し、その意見に従って決定します。
3. どこから調達するか
スタイリストが知己のショップやアパレルメーカーに要請し、無償ないしは有償で調達します。収録によって汚れや破損が生じる可能性が高い場合は、買取りになることもあります。
近年はアパレル関係者からパブリシティ効果を狙った提供申出も多いため、そうした業者がもつアイテムや一押しアイテムから選択することが多くなっています。
4. どこまで担当するのか
メイクやヘアメイクスタッフ同様に、準備室で出演者(タレント、モデル、アーティスト)と密接に関わる時間が多く、彼らのコンディションを最適に保つコミュニケーションが求められますが、出演者らが求めるものは千差万別のため、好みを含めて相性が合う相手かどうかが重要視されます。
また、スタイリストが消え物(料理など)やインテリア小物を用意することもありますが、より担当範囲を細分化した「フードスタイリスト」「テーブルスタイリスト」「インテリアスタイリスト」といった専門職もあります。
さらに、ドラマや番組の制作スタッフとして、制作者側が用意したスタイリストが居る場合と、出演者個人がスタイリストを抱えている場合があり、収録現場では両者が共存しています。
映像制作の現場から
スタイリストさんのファッションセンスは重要
かつてテレビ番組として「トレンディードラマ」が流行った頃、当時のトレンディ俳優、岩城滉一が「トレンディ番組の制作スタッフって、ぜんぜんトレンディじゃないよね」と言って笑いをとりました。
今でも体質が古い映画・ドラマ制作会社の中には、旧泰然としたファッション感覚の「衣装さん」がキャスティングされていることがあり、キャバレー用のレンタルドレスのような衣装を眼にすることがあります。私の周辺の映像制作の現場でも、なんとなく20年前のファッション感覚のままのオヤジが多いことは否めません。そうした時、このスタイリストさんのコンテンポラリーなファッションセンスは重要です。

