top of page

撮れ高

撮れ高とは、撮影した映像のうち、作品に必要なOKカットがどれだけ確保できたかを表す言葉です。単に「撮影できたカット数」を意味するものではなく、シナリオが要求する各シーンに必要な映像が、どれだけ満たされたかという意味合いで使われます。NGカットを量産しても、撮れ高にはカウントされません。

撮れ高を説明している画像

たとえば、その映像作品に必要なカットが30カットだとして、編集に困らないだけの素材が揃い、さらに選択できる余裕があり、予定以上に良いカットも撮れて、合計60のOKカットが収録できたとします。このような場合に、ディレクターが「今日の撮れ高は充分だね」といった使い方をします。

映像制作の現場から


「撮れ高」という言葉は近年の新語ではなく、昔からフィルム撮影の現場で使われていた用語であると、映画製作関係者の記事で読んだことがあります。撮影済み(未現像)のネガフィルムを入れた缶を積み、その高さを示して「撮れ高」と言っていたそうです。


映像では、時間を「長さ」として捉え、「尺」という言葉で表します。それと同じように、撮影したフィルムの量を、積み上がったフィルム缶の「高さ」で捉えていたということになります。

映像における時間は、時刻としての時間ではなく、始まりから終わりまでの長さ(巾)を表す時間です。そのため、「尺」や「高さ」といった尺度で表すことが、制作現場では直感的なのです。

最終更新日

2026年8月7日 5:52:40

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ「映像制作ガイドブック」

bottom of page