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2DCG(ツーディーシージー)

コンピュータグラフィックスの中でも、3DCGのような立体的な表現を持たない、平面的な表現に特化したものです。

2DCG(ツーディーシージー)を解説するイメージ(監修・神野富三)

縦(高さ)と横(幅)の二つの次元のみで構成される画像をコンピュータ上で生成、加工、表現する技術、またはそのようにして作られた画像や映像を指します。


イラストをデジタル化したものと考えると理解しやすいでしょう。デジタルイラストレーションのように一枚の絵として完成させるものから、複数の静止画を連続して表示することで動きを生み出すアニメーション、そしてゲームのキャラクターや背景、ウェブサイトのアイコンやイラストなど、様々な形で私たちの目に触れます。


2DCGの制作には、ラスターグラフィックソフト(ピクセル単位で色情報を扱う)やベクターグラフィックソフト(数式に基づいて図形を扱う)といった専用のソフトウェアが用いられ、それぞれ異なる特性を持っています。


ラスターグラフィックは、滑らかな色の変化や繊細なタッチを表現するのに適しており、写真加工や手描き風のイラスト制作で力を発揮します。

一方、ベクターグラフィックは、拡大・縮小しても画質が劣化しないため、ロゴやイラスト、図形などの制作に適しています。

2DCGは、3DCGに比べて比較的シンプルな制作工程で、独特の温かみや親しみやすさを表現できるため、幅広い分野で活用されています。

映像制作会社としての視点


情報伝達力は、2Dか3Dかでは決まりません


伝える内容・相手・用途に合っているかどうかで決まります。


3DCGが“強そう”に見える理由

3DCGは、立体感・質感・カメラワークで「リッチ」に見えるため、
・すごそう
・高そう
・先進的そう
という印象を与えやすいため、この「見た目の説得力」が、そのまま「情報伝達力の高さ」だと誤解されがちです。


2DCGの方が“伝わる”ケースは多い

ビジネス映像制作の多くは、

  • 概念

  • 仕組み

  • 流れ

  • 手順

  • ルール
    を伝える用途です。

この場合、立体表現はむしろノイズになることがあります。


  • 業務フロー

  • サービスの仕組み

  • システム構成

  • 組織図

  • 導線説明


これらは2DCGのほうが「一瞬で理解できる」ことが多いものです。


3DCGが真価を発揮する領域

一方で、3DCGが本当に強いのは以下のようなケースです。

  • 実物が見えない・見せられない

  • 内部構造を見せたい

  • 立体形状の理解が重要

  • スケール感・空間把握が重要

具体例

  • 製品の内部構造

  • 建築・空間デザイン

  • 工場設備

  • 医療・バイオ

  • ハードウェア製品の構造説明

この場合は2Dでは情報が足りず、3Dで初めて「伝わる」。



よくある失敗

「かっこよくしたいから3D」

「クライアントが3Dを希望しているから3D」

この判断で作ると、

  • 伝わりにくい

  • 無駄に制作コストが上がる


執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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