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Vコンテ

完成映像のイメージを関係者間で共有するために作成される動画形式のコンテです。

Vコンテのための絵コンテ

*上の画像は普通の絵コンテ


Video Conteの略で、絵コンテを時間軸上に展開し、映像として見られる形にした資料を指します。映像制作においては、企画やシナリオ、絵コンテだけでは伝わりにくいテンポ感や演出意図、尺の長さなどを事前に確認する目的で作成されます。


従来のVコンテは、絵コンテのコマや写真、イラストなどを並べたスライドショー形式が一般的でした。そこに仮ナレーションや仮BGM、効果音などを加え、完成映像の雰囲気を疑似的に再現します。特にテレビCMやプロモーション映像の企画提案では、クライアントが完成形を具体的にイメージできるようにするための重要な資料として活用されてきました。


一方で近年は、映像制作環境の変化によってVコンテの姿も大きく変わりつつあります。

ストック映像や3DCG、モーショングラフィックスを活用するだけでなく、生成AIによる画像や動画を組み込んだVコンテも珍しくありません。場合によっては、従来の静止画主体のVコンテよりも、完成作品にかなり近い映像が提示されることもあります。


そのため現在のVコンテは、単に「動画化された絵コンテ」というだけでは説明しきれなくなっています。完成映像の演出やテンポを検証するシミュレーション映像であり、企画提案のためのプレゼンテーション資料であり、さらにはクライアントとの合意形成を行うためのコミュニケーションツールでもあります。

映像制作の現場から


かつてのCM制作現場では、Vコンテは主にプレゼンテーション用資料として作成されていました。撮影前の段階でクライアントに完成イメージを示し、企画や演出の方向性について合意を得ることが目的です。

しかし現在では、Vコンテそのものが企画の評価対象になることもあります。特に生成AIやCGを活用した案件では、Vコンテの段階で映像表現の大部分が確認できてしまうため、クライアントが完成版と同等の期待を抱くことも少なくありません。

その意味で現代のVコンテは、単なる補助資料ではなく、映像制作プロセスそのものを変えつつある存在と言えます。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ

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