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ウォーターマーク(透かし)

画像、動画、音声、文書などのデジタルコンテンツに、所有権や著作権などの情報を表示するために埋め込まれる透かしのことです。デジタルコンテンツの権利保護や流出元の特定に役立ちます。

ウォーターマーク(透かし)を解説するイメージ(監修・神野富三)

1. ウォーターマークの種類


可視的なウォーターマーク


ロゴやテキストなど、目に見える形で埋め込まれるウォーターマークです。テレビ放送番組の画面の隅に常時表示されているテレビ局のマークなどがこれにあたります。オリジナル音源の場合、サウンドロゴのような短い音声を定期的に挿入します。



不可視的なウォーターマーク


データに埋め込まれ、肉眼では見えないウォーターマークです。画像や動画であれば画面上には見えませんが、特定の方法で検出ができるものです。オリジナル音源などにも、耳に聞こえない音声を付加することができます(オーディオウォーターマーク)。



2. ウォーターマークの目的


著作権保護


コンテンツの無断使用や不正な改ざんを防ぎ、著作権侵害を防ぎ、コンテンツの価値を守ります。可視的なウォーターマークを使えば、明らかな不法使用であることがわかりますので、強い抑止力が期待できます。



データの認証


コンテンツの真偽を検証することができ、コンテンツの信頼性を高めます。盗用防止ではない場合は、不可視的ウォーターマークを使用することでコンテンツの見た目(音源)を毀損せずに付加することができます。



トレーサビリティ


コンテンツの来歴を追跡、流通経路を把握できます。



3. メタデータとの違い


ウォーターマークは、コンテンツのデータ自体に埋め込まれる透かしのことです。不可視型の場合、特別なソフトウェアでしか検出できません。また原則的に削除、改竄できません。

それに対してメタデータは、デジタルコンテンツの内容や属性を記述する情報です。例えば、画像ファイルのメタデータには、撮影日時、カメラ機種、画像サイズなどが含まれますが、通常、コンテンツデータから分離可能なデータとして付加されます。

映像制作の現場から


いちど画面に表示したら原則消せない

映像の所有権を示すために画面にウォーターマークを挿入する場合、一旦画面に表示して書き出した動画ファイルから、ウォーターマークだけを取り除くことは原則的にできません。

そのため、後になってその映像を別なコンテンツに利用する場合は、そのままの状態にするか、画面のクロップ(四隅をカットして拡大する)をすることになります。当然ですが、画質は劣化します。

(尺が短ければ、編集ソフトでコツコツ消すことができる場合はあります)


ウォーターマークは、カメラマンやディレクターが丹精込めて作り上げた作品に、署名としての「ハンコ」を押しますが、同時にそのハンコが絶えず画面の一部を隠すものであることも考慮しましょう。


オリジナルは必ず保管

貴重な映像素材は財産です。価値がある映像は必ず二次利用の可能性があると考え、制作会社か自社(発注者)でオリジナルデータを保管しましょう。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

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