広告代理店
基本的には広告を出したい企業(広告主)と、広告を掲載する媒体(テレビ局、新聞社、ウェブサイトなど)の間に入り、広 告活動をサポートする会社ですが、現在その事業範囲は広範に亘っています。
一般的な業務の全体像
広告代理店の基本業務は、大きく以下の流れで構成されます。
広告戦略の立案
広告クリエイティブの制作
媒体選定・広告枠の買い付け
広告運用・効果測定
プロモーション全体の企画・実施
これらを一社で担う場合もあれば、専門会社と連携して進める場合もあります。
1. マーケティング戦略・コンサルティング
市場調査・分析
消費者動向、競合状況、市場トレンドなどを調査・分析し、広告やプロモーションの方向性を定めるための基礎情報を提供します。
ブランド戦略
企業や商品のブランドイメージを設計し、中長期的な価値向上につながるブランド戦略を立案します。
コミュニケーション戦略
「誰に、何を、どう伝えるか」という設計を行い、メディア選定や表現方針の土台をつくります。
デジタルマーケティング戦略
Webサイト、SNS、検索、動画などを横断的に活用したデジタル中心の戦略設計を行います。
データ分析・活用
広告配信結果やユーザー行動データを分析し、マーケティング施策の改善に活かします。
2. クリエイティブ制作
広告コンテンツ制作
テレビCM、ラジオCM、グラフィック広告、Web広告、動画広告など、広告の企画・制作全般を行います。実制作は映像制作会社やデザイン会社へ外注するケースも多く、広告代理店はそのディレクションや進行管理を担います。
コピーライティング
キャッチコピーや広告メッセージの企画・制作を行います。
デザイン
ロゴ、VI(ビジュアルアイデンティティ)、Webデザインなど、ブランドの視覚表現を設計します。
映像・音声制作
CM、プロモーション映像、イベント用映像などの企画・制作を行います。
3. プロモーション・イベント
キャンペーン企画・実施
販促キャンペーンや認知拡大施策を企画し、実行します。
イベント企画・運営
展示会、セミナー、記者発表会、一般向けイベントなどを企画・運営します。
SP(セールスプロモーション)
POP、ノベルティ、店頭施策など、購買行動を直接促す施策を企画・実施します。
4. デジタルマーケティング
Webサイト制作・運用
企業サイトやキャンペーンサイトの制作・改善・運用を支援します。
SEO(検索エンジン最適化)
検索結果で上位表示されるよう、構造やコンテンツを改善します。
SEM(検索連動型広告)
リスティング広告など、検索連動型広告の運用を行います。
SNSマーケティング
Facebook、X、Instagram などのSNSを活用し、情報発信やユーザーとのコミュニケーションを支援します。
コンテンツマーケティング
記事・動画・ホワイトペーパーなどのコンテンツを通じて、顧客との継続的な関係構築を図ります。
動画マーケティング
YouTube などの動画プラットフォームを活用し、動画広告やチャンネル運用を行います。
アフィリエイトマーケティング
成果報酬型広告の設計・運用を行います。
5. PR(パブリックリレーションズ)
広報戦略
メディアとの関係構築を含め、企業やブランドの情報発信戦略を設計します。
プレスリリース作成・配信
新商品・新サービス・イベント情報などをメディア向けに発信します。
メディアリレーション
記者会見や取材対応のサポートを行います。
危機管理広報
不祥事・トラブル発生時の情報発信方針を設計し、ブランド毀損を最小限に抑える対応を行います。
6. その他の業務
キャスティング
広告・イベントに出演するタレント、モデル、ナレーターなどを手配します。
リサーチ
定量調査・定性調査などを実施し、意思決定を支援します。
効果測定・分析
広告やプロモーションの成果を数値で可視化し、改善提案につなげます。
映像制作会社としての視点
映像制作会社との関係
テレビ番組については、番組は公共財であるとの前提があり、番組を企画制作するのはテレビ局という建前です。したがって広告代理店が映像制作会社に直接発注することはなく、映像制作会社は原則的に放送局と取引します。
テレビCMをはじめ、WEB動画など、広告に資する映像制作については、広告代理店が映像制作会社に直接発注して、企画制作について指揮する立場になります
ただし、広告色が薄い、いわゆる「VP」については、クライアントとのコミュニケーションや資料調査、ロケハンなどの工数が他の広告物に比べて極めて多い上に、印刷物などの制作とは違い口が出しにくい現場環境であること。さらにその工数の割には利幅が少ないことから、積極的に受注に動くことは少ない傾向があります。

