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アナモルフィックレンズ

映画撮影で使用される特殊なレンズで、映像を横方向に圧縮してフィルムやセンサーに記録します。上映時に再び横方向に伸張することで、ワイドスクリーン映像を再現します。

アナモルフィックレンズを解説するイメージ(監修・神野富三)

撮影時に映像を横方向に圧縮フィルムに印画し、上映時や編集時に元の比率に伸張することで、ワイドな映像を実現します。

従来一般的だった、映画フィルムのアスペクト比1.37:1スタンダード)に対して、通常のレンズよりも広い範囲を撮影でき、特に横長の「シネマスコープ」と呼ばれる映像(アスペクト比2.39:1など)を撮影するために開発されました。独特のフレアやボケが特徴で、映画的な雰囲気を強調する効果があるため、シネマティック動画のクリエーターに好まれています。


アナモルフィックレンズは、光学設計が複雑で、製造にも高度な技術が必要だったため、通常のレンズに比べて高価な傾向がありましたが、近年は民生用の写真撮影に使用するアナモルフィックレンズもあり、画像処理技術の進化によって伸張(デススクイーズ)も容易になり、多くの人が手軽にアナモルフィック写真を楽しめるようになりました。



映像制作会社としての視点


ビジネス目的の映像コンテンツ制作において、撮影時にこのアナモルフィックレンズを用いることは少ないですが、以下のような利用が想定できます。


ブランディング映像やコーポレートムービー 高級ブランドや革新的な企業イメージを訴求したい場合、アナモルフィックレンズ特有の映画的な質感(シネマティック)や独特のボケ味、レンズフレアが、他社との差別化やプレミアム感の演出に効果的です。


製品プロモーション動画 特に自動車、時計、化粧品など高級商品のプロモーションでは、ワイドスクリーンの映画的な表現が製品の魅力を引き立て、感情的な訴求力を高めます。アナモルフィックレンズの浅い被写界深度は製品を際立たせるのにも有効です。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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