アニマティックスとは
絵コンテの各カットに尺を割り付け、時間軸に沿って連続再生で きるようにした仮映像です。カットの長さやテンポ、ナレーションや音楽とのタイミングなどを、本制作前に確認するために用いられます。
アニマティックス(animatics)は、絵コンテや静止画を時間軸に並べて、仮の映像として再生できるようにしたものです。要するに、「動く絵コンテ」です。
絵コンテだけでは分かりにくい、
各カットの長さ
カットの切り替わるタイミング
人物や物体のおおまかな動き
ナレーションやセリフとのタイミング
音楽・効果音との関係
などを、本制作前に確認するために使います。
たとえばCMなら、
絵コンテ → 編集ソフトのタイムラインに並べる → 仮ナレーションを入れる → 仮BGMを入れる → 再生
という形でも、十分アニマティックスと呼べます。
一方、3DCGで簡単な人物・セット・カメラを配置して動かすものもアニマティックスと呼ばれることがあります。「プリビズ」とかなり近い言葉ですが、
プリビズ=本制作前に映像を可視化して検討する考え方・工程全般
アニマティックス=その中でも、絵コンテなどを時間軸上で動かして作った仮映像
アニマティックスの意味の拡大
ただし近年は、3DCGや生成AIを用いてカメラワークや人物・物体の動きまで具体的に表現することも増えており、プリビズとほぼ同じ意味で「アニマティックス」という語が使われる場合もあります。
映像制作の現場から
アニマティックスとビデオコンテ・Vコン
アニマティックスの本来の定義とほぼ同じ意味で、「ビデオコンテ」「Vコン」という用語が、映像制作業界では1980年代後半から2000年頃まで使われていました。
制作工程でビデオコンテ、Vコンを制作する目的は、もっぱら制作発注者や企画者、出演者などに対して、完成する映像の構成やテンポ、演出意図を事前に示し、承認を得ることでした。
ただし、1分を超えるようなビデオコンテは制作工数が大きくなるため、あまり一般的ではありませんでした。主にテレビCMやイベント演出映像など、短尺で、ストーリーや情報量よりも映像の印象やテンポ、演出が重視される案件で使われていました。
ノンリニア編集へ移行した頃から、「ビデオコンテ」「Vコン」という呼び名は次第に使われなくなり、現在では一部の業界人が使用するレトロな用語になったようです。
最終更新日
2026年10月16日 16:43:45
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