本編集
オンライン編集とほぼ同義で用いられることが多い用語です。(詳細は以下)
仮編集、オフライン編集で作成された編集データ(EDL)を基に、最終的な映像を作成する作業です。テープ時代においては、この時だけはオリジナルの撮影テープを使って編集しました。カラーグレーディング、特殊効果の追加、音響の最終調整など、映像のクオリティを最大限に引き出すための作業を行います。この段階では、非常に高精度な作業が求められます。
ノンリニア編集ソフトの機能の高度化と様々なエフェクトを実現するアプリケーションの普及によって、一般的な映像制作プロセスにおいて仮編集、オフライン編集、オンライン編集という区別は無くなりつつあり、「本編集」という言葉を使う場合も、編集工程の終盤の調整作業を指すこと場合が多くなりました。
映像制作会社としての視点
仮編集、粗編集、本編集、オフライン編集、オンライン編集 これらの用語は、境界線だけでなく、プロセスごと消えている現場も増えています。
現場で境界線が消える理由
(1) デジタル化による制約の消滅
ノンリニア編集ソフト(Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cutなど)の登場で
低解像度/高解像度の差はソフト上で自動処理トラック単位での差し替えやエフェクト適用も自由
結果として「オフライン/オンライン」「粗/本編集」の区分が 形式的になった
(2) 制作期間の短縮とフレキシブルな進行
広告、Web動画、VPなどは 短納期が当たり前
初期段階でほぼ完成形に近い映像を作りながら進めるケースが増加
「仮編集 → 粗編集 → 本編集」を順番に行う意味がなくなる
(3) チーム構成や作業環境の変化
一人の編集者が撮影素材の整理から完成まで担当するケースが増えた
オフライン/オンラインの分業も減少し、工程自体が一体化
(4) クライアントとのリアルタイム確認
リモートやクラウド共有で、仮編集段階からクライアントにほぼ完成形を見せる
その結果、「粗/本編集」という区切りが実務上意味を持たなくなる

