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インティマシーコーディネーター

映画やドラマなどの映像作品における性的シーンや親密なシーンの撮影において、俳優の心身の安全を確保し、制作スタッフとの円滑なコミュニケーションを促進する専門職のことです。この職務は、今もさまざまな試行錯誤をしながら最適なものへと進化しています。

を解説するイメージ(監修・神野富三)

以下は現在一般的だと思われる職務内容です。


1. 

台本を読み込み、性的シーンや親密なシーンを特定します。


2. 

監督プロデューサーと話し合い、シーンの意図や演出プランを共有し、俳優の意向も確認しながら、具体的な演出プランを作成します。この際、俳優のヌードや性的行為の範囲、接触の程度、心理的な負荷などを考慮し、俳優が安心して演技できる環境を整えます。


3. 

俳優と個別に面談し、シーンの内容や演出プランについて説明し、俳優の同意を得ます。俳優が不安や疑問を感じている場合は、丁寧に説明し、必要に応じて修正や変更を行います。また、俳優同士の合意も確認し、相互の尊重に基づいた安全な撮影を促進します。


4. 

撮影現場では、俳優の精神的・肉体的サポートを行います。シーンの進行状況を常に確認し、俳優が不安や不快を感じている場合は、すぐに撮影を中断し、対応します。また、必要に応じて、俳優に休憩や心理的なケアを提供します。


5. 

撮影後も俳優のケアを継続します。シーンの撮影による心理的な影響や、プライバシーに関する懸念など、俳優が抱える可能性のある問題に対応し、必要に応じて専門家を紹介します。


6. 

性的シーンや親密なシーンの撮影に関するガイドラインや同意書を作成し、制作スタッフに周知徹底します。これにより、俳優の権利を保護し、安全な撮影環境を維持します。

映像制作会社としての視点


インティマシーコーディネーターが定着した理由は、制作側が「対等」を装いつつ、出演者にたいして無意識に権力勾配を利用してきた歴史への自省にあります。 ただ、その必要性を認めつつも、人と人が直接向き合うコミュニケーションが現場から失われていくことに、一抹の寂しさと危機感を抱く誠実な演出家の心情にも、想像力を働かせてもらえればと思います。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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