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ジブとは

本来、支点から張り出した腕(アーム)を意味します。撮影機材としてのジブは、支点を中心に動くアームの先端にカメラを取り付け、カメラの位置を上下・前後へ移動させる撮影機材を「ジブ」または「カメラジブ」と呼びます。

ジブクレーン4種

一般的なカメラジブは、アームの一端にカメラを取り付け、反対側にカウンターウェイトを置いてバランスを取ります。カメラマンは地上からアームを操作し、カメラを高い位置へ上昇させたり、低い位置まで下降させたり、被写体へ近づけたり離れたりする、立体的で滑らかなカメラワークを行えます。

ジブアームは三脚や固定台座、ドリーなどに取り付けて使用するものが多く、既存のカメラ支持装置に加えることで、カメラの可動範囲を拡張できます。



ジブとジブクレーン


クレーンの分野では、回転台などを支点として張り出す腕を「ジブ」と呼び、このような構造を持つクレーンを「ジブクレーン」と呼びます。

撮影用のジブも同様の構造を持つことから、ジブを備えた撮影装置を「ジブクレーン」と呼ぶことがあります。

ただし映像制作の現場では、「ジブ」「ジブアーム」と「クレーン」が必ずしも同じ意味で使われているわけではありません。映像機材業者などでは、三脚や台座、ドリーなどに取り付けて使用するアーム型の機材を「ジブ」「ジブアーム」と呼び、より独立したカメラ移動装置・システムを「クレーン」と呼び分ける傾向もあります。



ジブクレーンとクレーンはどう違う?


「ジブ=小型のカメラクレーン」と説明されることがありますが、ジブとクレーンを大きさだけで区別することはできません。

三脚などに取り付ける小型のジブがある一方、長いアームを持つ大型のジブも存在します。また「カメラクレーン」は、ジブ型の装置から、アームの先にカメラマンが搭乗する大型の撮影クレーンまで含む、より広い呼称として使われます。

したがって、ジブはクレーンとは別種の撮影機材というより、カメラクレーンを構成するアーム、またはその構造を利用したカメラクレーンの一形態と捉えるのが適切でしょう。

なお、「ジブ」「ジブクレーン」「クレーン」の呼び分けには、映像業界全体で統一された規格があるわけではなく、機材メーカーやレンタル会社、撮影現場によって呼称には多少の違いがあります。

映像制作の現場から


かなり紛らわしいところですが、ジブクレーンとクレーンを明確に二分する規格上の境界があるわけではありません。

端的に言えば、

ジブクレーンは「アーム(jib)を使ってカメラを動かすクレーン」
クレーンは、それを含む撮影用クレーン全般の呼称

でしょうか。



ジブクレーン


支点を中心にした長いアームの先端にカメラだけを載せる構造が典型です。反対側にはカウンターウェイトを置き、オペレーターは基本的に地上側からアームを操作します。

カメラ自体のパン・ティルトは、リモートヘッドによって遠隔操作するタイプもあります。

三脚や専用ベースに載せる小型機から、Jimmy Jibのようなかなり長いものまであるので、「ジブクレーン=小型クレーン」とは限りません。



クレーン


「カメラクレーン」はもっと広い言葉です。

ジブクレーンと同じように先端へカメラだけを載せるものもあれば、映画撮影で使われてきた大型クレーンのように、カメラとともにカメラマンや助手が乗るプラットフォームを上下・移動させるものもあります。

したがって、構造上の違いを強調するなら、

ジブクレーンは、支点から張り出したアーム(jib)の先端にカメラを取り付け、地上から操作する形式のカメラクレーンです。一方、カメラクレーンはより広い呼称で、ジブ型のほか、カメラマンが搭乗する大型クレーンなども含みます。ただし両者の呼称に厳密な境界見当たりません。

くらいが適切だと思います。

最終更新日

2026年8月27日 11:31:46

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ「映像制作ガイドブック」

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