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ピラーボックス

縦長のアスペクト比の映像(例えば4:3)を、それよりも横長のアスペクト比を持つディスプレイ(例えば16:9)で再生する際に、映像の左右に黒い帯が表示される状態を指します。

ピラーボックスを解説するイメージ(監修・神野富三)

画面両側の黒い帯が、まるで画面の左右に柱(pillar)が立っているように見えることから名付けられました。この表示方法は、元の映像の縦横比を正確に保ちながら表示することを目的としており、映像が引き伸ばされたり、歪んだりすることはありません。また、映像の一部が画面から切り取られることもありません。古いコンテンツや、意図的に特定のフォーマットで制作された映像を、現代の幅広い画面で視聴する際に利用されます。サイドパネルとピラーボックスは同義であり、映像情報が失われないという点で、サイドカットとは根本的に異なります。

映像制作会社としての視点


サイドパネルとピラーボックスは、結果として指している状態は同じですが、ピラーボックスが「アスペクト比不一致によって生じる構造的な余白」を指す技術用語であるのに対し、サイドパネルは「その余白をどう使うか」という制作・演出側の視点から生まれた現場用語です。


同じ黒帯を見ていても、どちらの言葉を使うかで、その人が“技術側の視点に立っているか、制作側の視点に立っているか”が透けて見える、そんな違いがあります。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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