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手戻り

映像制作ビジネスにおいて、クライアントや広告代理店、あるいは社内上位決済者から、一旦承認が得られたと認識された事柄について指摘を受け、プロセスを遡ってやり直す作業を言います。

手戻りを解説するイメージ(監修・神野富三)

制作者自身のミスでやり直す作業も手戻りではありますが。この言葉が使われる場面では、すでの関係者が了承しているのにも関わらず、その承認プロセスを無にしてしまう行為として、非難がましく使うことが多い言葉です。

例えばセミナー動画の制作において、スピーカーの喋った内容を書き出した原稿を提出して、チェックを受け、修正指示を「決定稿」として受けとり、字幕スーパーテロップ)を挿入したにも関わらず、完成後に字句の修正を指示されるような場面が想定されます。

映像制作会社としての視点


リニア編集であれば、この再編集は膨大な手戻りを生じさせる可能性がありましたが、ノンリニア編集では造作もない場合も多いため、大目にみられることが多いものです。しかし、本来であれば些細であっても、手戻りで生じた作業費は請求すべきものです。

もちろん予期できそうな経費増の予想については、重要事項として事前に説明する責任はあります。しかし、予期せぬ経費増は、制作者の責に帰さないものは施主が負担するべきであることを、業界全体で認識してほしいものです。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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