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テロップ

映像に文字や図形を重ねて表示する技術、およびその表示された文字・図形情報そのものを指します。「スーパー(インポーズ)」と同義語であると考えて問題ありません。

テロップを解説するイメージ(監修・神野富三)

ただし、「テロップ」は、主に文字情報を表示するもので、ニュース速報、インタビューの発言内容、番組の説明など、文字情報を伝える際に使用する用語、「スーパー」は、映像に文字や図形などを重ねて表示する技術全般として捉え使い分けている人もいます。


テレビ番組では、出演者の名前や肩書き、場所や時間の説明、発言の要約、補足情報など、視聴者の理解を助けるために様々な形でテロップが使用されます。また、番組タイトルやコーナータイトル、エンドクレジットなども、テロップの一種です。


テロップの特徴的な点は、映像とは別のレイヤーとして存在し、後から追加・編集が可能なことです。そのため、収録時には決まっていない情報を後から加えたり、同じ映像素材を使って異なる言語のテロップを付けたりすることができます。


現代の日本のテレビ番組では、演出的な要素としても積極的にテロップが活用されています。出演者の発言をインパクトのある文字で強調したり、画面の様々な場所にテロップを配置したりすることで、番組の娯楽性や情報の伝わりやすさを高めています。


映画では比較的控えめな使用にとどまりますが、テレビ、ウェブ動画、デジタルサイネージなど、様々な映像メディアにおいて、テロップは情報伝達や演出の重要な要素となっています。

映像制作会社としての視点


アメリカの会社が開発した、静止画投影装置の商標名 Television Opaque Projector、略してTelop(テロップ)に由来することは広く知られています。Opaque(オペーク)は「不透明な」という意味で、スライドのような透過原稿ではなく、写真や文字を書いたカードなどの「反射原稿(不透明なもの)」をカメラで写して送信する仕組みを指しています。


日本での普及と意味の変化


日本にテレビ放送が導入された初期、この装置を使って画面に文字や図形を割り込ませていたため、装置名がそのまま「画面に出る文字」を指す一般名詞として定着しました。

英語圏では現在、テロップという言葉はほとんど使われません。代わりに以下のような表現が一般的です。

  • Captions: 字幕や説明文

  • Subtitles: 翻訳字幕

  • Lower Thirds: 画面下部に表示される名前や肩書きなどのグラフィック

日本では「テロップ」という言葉が独自の進化を遂げ、バラエティ番組で見られるような装飾された文字演出全般を指す、非常に広い意味を持つ言葉として定着しています。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わる

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