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アングル

映像制作における「アングル」は、カメラの角度、画の見え方・印象、構成上の切り口・見せ方など、文脈に依存していくつかの意味で使われる言葉です。

①カメラの「角度」そのもの


最も基本的な意味です。被写体に対してカメラがどの位置・高さ・傾きから見ているか、という「角度」を指します。たとえば

など。これは物理的・幾何学的な意味でのアングルで、「どこからどう見るか」という話です。



② 画の「見え方・印象」を含めた言い方


制作現場では①より少し広く使われます。たとえば

  • 「このアングルだと弱い」

  • 「いいアングル見つけた」

こういう場合、単なる角度だけでなく

  • 構図

  • 背景の入り方

  • パース感

  • 被写体との距離感

まで含めた「画としての成立具合」を指しています。つまり角度+画面の出来がセットになっている使い方です。



③ 切り口・見せ方(抽象的な意味)


さらに抽象化された使い方もあります。たとえば

  • 「別アングルで見せる」

  • 「そのアングルの切り口は面白い」

これはカメラ位置ではなく、

  • 視点

  • 解釈

  • 演出の切り口

といった意味になります。映像だけでなく、企画や編集段階でも使われます。

映像制作の現場から


混同されやすい用語


  • 画角:レンズの写る範囲(物理的スペック寄り)

  • 構図:画面内の配置設計

  • フレーミング:何をどこまで切り取るか

  • アングル:それらの前提になる“見る角度”+場合によっては印象や切り口まで含む


現場的な感覚


実際の現場では、かなり雑に使われます。「アングル変えて」は

  • 位置を動かせ

  • 高さ変えろ

  • 画を作り直せ

の全部を含むこともあります。つまり厳密な専門用語というより、“画を換えろ”と指示する時の便利な言葉です。

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

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