フレームイン-フレームアウト
画面の端から被写体が現れる(フレームイン)または消える(フレームアウト)ことを言います。「被写体が自ら動いて画面を出入りすること」だけでなく、被写体とフレームとの相対的な関係によって、被写体がフレームの端(枠)を踏み越える動きを指します。
具体的には、被写体やカメラの動きを利用して、画面(フレーム)への登場と退場を演出します。
最も基本的な方法は、固定したカメラの前を人物や車が通過するように撮影することですが、カメラワークを利用する方法も用いられます。パンニングによって被写体をフレーム内へ導いたり、ドリーやトラックで移動しながら被写体をフレームに入れたり外したりすることで、映像表現が可能になります。
また、柱や壁、樹木などの前景を利用して、一度被写体を隠してから現す、あるいは隠しながら画面外へ送り出す方法も効果的です。
撮影では編集の自由度を確保するため、動きの前後に数秒の余裕を持って録画することが重要です。編集ではその余裕を活かし、画面に入る瞬間や出る瞬間のタイミングを調整して、テンポや余韻を演出します。
効果
フレームイン
登場の強調
主人公や重要なキャラクターが画面内に現れることで、その存在感を際立たせることができます。
視聴者の注目
画面の端からゆっくりと現れることで、視聴者の視線を自然と被写体へと導きます。
時間の経過
瞬間的な登場ではなく、ゆっくりと画面内に現れることで、時間の経過を表現することもできます。
フレームアウト
退場の表現
キャラクターが画面の外へ消えることで、その場の状況の変化や物語の転換点を示唆します。
ミステリー演出
被写体が完全に画面から消えることで、謎や不安感を煽る効果があります。
時間の経過
フレームインと同様に、時間の経過を表現する手段としても利用できます。
活用例
物語の始まり
主人公が画面内に現れることで、物語の世界観を提示します。
キャラクターの登場・退場
登場人物の入れ替わりや、物語の重要な転換点で効果的に使用されます。
時間の経過
日の出や日没、季節の移り変わりなどを表現する際に利用されます。
視覚効果
特殊効果と組み合わせることで、よりダイナミックな表現が可能になります。
カメラによる同様の効果
出演者等は動かず、カメラワークによってフレームイン、アウトさせることもできます。
映像制作の現場から
編集技術によるフレームイン/フレームアウト4つの方法
静止画や映像素材を画面外からスライドさせる
企業映像で製品写真や人物写真を画面外から入れてくる。編集ソフト上で位置をキーフレーム制御し、画面端を越えて入ってくれば、フレームインと同等の効果が得られます。
テロップや図形を画面外から入れる
「このテロップ、下からフレームインして、最後は右へフレームアウト」といった指示です。これは実写撮影とは無関係で、モーショングラフィックスとして作っています。
PinPやマルチ画面の小窓を出入りさせる
インタビュー映像の横から資料映像の小窓が入ってくる、といった演出です。小窓そのものを一つの画面要素としてフレームイン/アウトさせます。
撮影済み映像をリフレーミングする
4K素材をFHDのシーケンス上で拡大し、ポジションを動かすことで、もともと素材には写っている人物を完成画面の外から中へ入れることもできます。これは少し面白い例で、被写体も撮影時のカメラも動いていないのに、完成映像上ではフレームインが成立します。
最終更新日
2026年8月25日 14:56:27

