フレーム
映像技術用語としては2つの意味があります。ひとつはカメラが切り取る範囲の四角形の境界線。もうひとつは動画を形成するための1枚の静止画像のことです。(詳細は以下)
額縁としてのフレーム
カメラで風景や被写体を撮影する際に切り取る範囲を指定する線(4角形)のことです。いわば額縁として機能するものです。
電気信号としてのフレーム
この概念は、ぱらぱら漫画を思い出していただけると理解できると思います。滑らかに見える画像の動きも、細分化してみると1枚1枚の静止画像の連続によって成り立っています。その1枚を1フレームと言います。
1秒間のフレーム数(fps)は撮影時に設定することができ。fpsが高いほど、動画はより滑らかに見えます。
一般的に動画データのメタデータとして記録されるタイムコード(HH:MM:SS:FF)の最小単位が1フレームです。
映像制作会社としての視点
映像制作の現場では、文脈によって「フレーム」が指す意味が変わります。大きく分けて「時間」「空間」「物理」の3つの視点で整理できます。
1. 時間のフレーム(映像の最小単位)
映像が1秒間に何枚の静止画で構成されているか、という概念です。
1秒あたりのフレーム数。映画なら24fps、テレビなら 30fps(正確には 29.97fps)が標準的です。
フレームタイム
1枚のフレームが表示される時間。30fps なら約 0.033 秒です。
編集やアニメーションで、動きの起点や終点となるフレームのこと。
2. 空間のフレーム(構図・画角)
カメラのファインダーやモニターに映る「枠」そのものの概念です。
画面の中に何をどう配置するかを決める作業。
インフレーム / アウトフレーム
被写体が画面内に入ること、または外に出ること。
フルフレーム: 本来は「画面いっぱい」を指します。
セーフティフレーム
放送時に文字や重要な被写体が切れないように保証された内側の枠(アクションセーフ・タイトルセーフ)。
3. 物理・規格のフレーム(形とサイズ)
映像の「外枠」の形や、データを扱う際の規格です。
アスペクト比(フレーム比):
面の縦横比。テレビの 16:9 や映画の 2.35:1(シネマスコープ) など。
フレームサイズ
映像の解像度。フルHDなら 1920×1080ピクセルという物理的な大きさを指します。
ワイヤーフレーム
3DCG制作で、モデルの表面を線だけで描いた「骨組み」の状態。
4. 編集・特殊なフレーム
フリーズフレーム
映像を一時停止させて静止画として見せる演出。
サブフレーム
1フレームよりもさらに細かい時間単位での調整(音源の編集などで使われます)。
「フレームに収める」
現場で「フレームに入って!」と言われたら、それは「カメラの画角(空間)の内側に入って」という意味ですが、「あと3フレーム削って」と言われたら「時間の単位(1/30秒刻み)」を指しています。

