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ミキサー

映像・音響技術においては、複数の音源を混合し、一つの出力にまとめるための装置、またはその操作を行う人のことを指します。コンサートや放送、録音スタジオなど、様々な場面で使用されます。

ミキサーを解説するイメージ(監修・神野富三)

また、映像制作のためのMAスタジオでは、ミキサーの仕事はMAオペレーターとも呼ばれ、映像との同期、調和、調整を行う仕事でもあります。

近年は音響再生装置の規格・仕様が多様であるため、ミキサー職には、録音した音声がどのような環境で聴取されるかを想定しながら、最適なバランスと音響品質を産み出す、高度な知識、技術、経験が求められます。



ミキサーの役割


  • マイク、楽器、BGMなどの複数の音源の音量を調整する

  • 各音源の音色を調整する(イコライザー)

  • 音響効果を加える(リバーブ、ディレイなど)

  • 複数の音源をミックスし、一つの出力にする


音声技術スタッフが持ち歩いて使えるポータブルタイプもあり、ロケーション時にも活躍します。MAオペレーターとしてのミキサー職は、映像技術や演出的な技量も必要となる高度な仕事です。



映像制作の現場から


 アナログ録音・放送の全盛期(1960〜1980年代頃) には、音響卓を操るミキサーは多くの若者の「かっこいい仕事」として憧れの対象になっていました。


1. ミキサー=「機械の中心に座る職人」というイメージ


  • 大型の アナログコンソール(フェーダー、ノブ、VUメーターが並ぶ音響卓) は見た目も圧倒的

  • 手元のフェーダーやスイッチひとつで、全体の音像が変わる

  • 物理的に「全ての音を支配する場所」に座る」感覚 が少年心を刺激



2. ラジオ・テレビ・スタジオ文化との関係


  • 1960〜70年代は 音楽スタジオや放送局がスター文化の中心

  • 「スタジオで音を作る人」は表舞台のミュージシャンと同じくらい ヒーロー視されることも

  • 特にテレビ番組や映画の音響で、 フェーダーを操って効果音や音楽をタイミング通りに出す姿 は、劇的でかっこよく映った



3. 手作業でしかできない「一発勝負」魅力


  • デジタル以前は 全てリアルタイム操作

  • 音量、パン、エフェクトを瞬時に判断して操作する必要があり、ミキサーは 職人技の象徴

  • これが「男の子の憧れ」の背景にもなった

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

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