ロール
物理的に巻かれた状態のフィルムやテープのことが転じて、編集における映像素材の「分類」を指す場合があります。また、ロー ルスーパーのことを指すこともあります。
物理的な意味合いでは、かつて主流であったフィルム撮影において、フィルムがリールに巻かれた状態そのものを指しました。ビデオテープの時代においても、同様にテープそのものを「ロール」と呼ぶことがありました。これらの「ロール」は、撮影素材の管理単位であり、現像や編集の工程へと引き渡される際の基本単位でした。
Roll1、Roll2、Roll3・・・
テープ編集では、仮編集時に撮影素材をテープごとに分類(ダビング)して、それぞれのテープにR-1,
R-2、R-3 などと記しました。これは作業を効率化するためですが、同じテープに入っている素材同士はA/Bロールに掛けられないという事情もありました。もしかしたら、ノンリニア編集になった今でも、素材を分類したフォルダにこの「R-1」「R-2」と名付けている人もいるかも知れません。
A/Bロールのロール
テープ編集機器の「A/Bロール」とは、2台の再生用ビデオプレーヤーと1台のVTR(+コントローラー、スイッチャー等)を基本構成としていて、再生用ビデオプレーヤー各々が再生するテープを、Aロール、Bロールと呼んでいたため、名付けられた編集法です。
この概念から、ノンリニア編集ネイティブ世代の動画クリエーターは、物語の本筋となる主要な映像素材を「Aロール」、それを補足する映像素材(インタビューのインサート映像、風景など)を「Bロール」と呼ぶことがあります。
もともとはA/Bの再生機に挿入するテープに、こうした明確な区別はしていませんでしたが、実質的にそうなっていたことは事実でしょう。
ロールスーパー(テロップ)のロール
縦方向あるいは横方向に流れていく(スクロールする)スーパー(テロップ)は、実際に文字が印字された黒く長い紙が「ロール状」になっていました。巻手紙のイメージです。片側に仕掛けて、先端を反対側のハブに少しだけ差し込みます。写真カメラのフィルムを装着するイメージです。モーターが連続的に回転して巻き取っていく途中をテロップカメラが撮影します。
このロールスーパーのことを単に「ロールで・・・」と言うこともあります。
映像制作会社としての視点
イベント映像では、「エンドロール」を希望される場合が多くありますが、ロールテロップの原稿は入念なチェックが必要です。現場での修正ができない場合もありますので、制作プロセスをあらかじめ打ち合わせしておきたいものです。

