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3点編集、4点編集とは

ソース(素材)側とレコード(編集結果)側のIN点/OUT点を、いくつ指定して編集するかという考え方です。リニア編集時代からある編集方法で、現在のNLE(ノンリニア編集)にも引き継がれています。

3点編集、4点編集のイメージ

まず「4つの点」がある


1回の編集作業では、本来次の4点を決める必要があります。


・ソース側素材のどこから使うか、どこまで使うか(①IN点/②OUT点

・レコード側のどこから入れるか、どこまで入れるか(③IN点/④OUT点)

つまり、①SOURCE IN + ②SOURCE OUT +③ RECORD IN +④ RECORD OUTの4点です。



3点を決めれば、残る1点も決まる


たとえば①と②を指定すると、使用する素材の長さが決まります。さらに③を指定すれば、その素材をどこから記録するかも決まります。

使用する素材が5秒なら、④は③から5秒後です。これが自動的に決まります。

もちろん組み合わせはこれだけではありません。①、③、④を指定すれば、ソース側で必要とされる尺から②が決まります。



リニア編集では3点編集が基本だった


テープを使ったリニア編集では、ソースVTRから再生した映像を、レコードVTRへ記録して編集していました。基本的にはソース映像をそのままの速度で記録するため、ソース側で10秒間を指定すれば、レコード側へ記録される時間も10秒間です。

したがって、SOURCE IN/OUT、RECORD IN/OUTという4つの位置は存在していても、そのうち3点を指定すれば残る1点は必然的に決まります。リニア編集における編集操作は、この3点の指定によって成立していました。

一部のVTRには可変速再生機能もありましたが、現在のノンリニア編集のように、ソース側とレコード側で異なる尺を指定し、その差に応じて編集機が自動的に再生速度を変更して収めるものではありませんでした。



ノンリニア編集で登場した4点編集


ノンリニア編集では、映像をデータとして扱うため、素材の再生速度を変更して尺を伸縮させることが容易になりました。そこで、

SOURCE IN
SOURCE OUT
TIMELINE IN
TIMELINE OUT

の4点すべてを指定する編集が可能になります。

たとえばソース側で10秒間を指定し、タイムライン側では8秒間を指定したとします。通常速度のままでは10秒の素材を8秒の範囲には収められません。しかしNLEでは、素材を速く再生して8秒に収めることができます。逆に6秒の素材を8秒の範囲へ指定すれば、再生速度を遅くして合わせることができます。

これが4点編集(Four-point Editing)です。NLEによっては「Fit to Fill」などの名称で実装されています。

映像制作の現場から


3点編集と4点編集の違い


3点編集では、ソース側と編集結果側の尺が同じであることを前提として、3点から残る1点が決まります。一方4点編集では、ソース側の尺とタイムライン側の尺をそれぞれ指定できます。両者が異なれば、NLE(ノンリニア編集)が再生速度を変更することで4つの指定を成立させます。

つまり4点編集の意味は、単に「もう1点多く指定する」ことではなく、ソースの時間と編集結果の時間を別々に指定できることに意味があります。

3点編集はリニア編集時代から続く編集の基本的な考え方であり、4点編集は、映像の時間そのものを容易に伸縮できるようになったノンリニア編集によって実用的な意味を持つようになった編集方法と言えます。

最終更新日

2026年8月19日 15:02:44

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ「映像制作ガイドブック」

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