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スライダーとは

レールやガイド上にカメラを載せた台座を設置し、その台座を直線的に移動させることで、滑らかな移動撮影を行うための撮影機材です。一般には比較的短い距離の水平移動に用いられますが、斜めや垂直に設置できる製品、電動で精密な移動を行う製品もあります。

スライダーを使った撮影の様子

構造は非常に単純で、基本的には「レール」と、その上を滑走する「キャリッジ(台座)」から成ります。キャリッジに雲台とカメラを載せ、手動またはモーターで移動させます。



ドリーとの違い


スライダーによる撮影は、広い意味ではドリー撮影と同じく、カメラそのものの位置を移動させるカメラワークです。

ただし、ドリーが車輪を備えた台車を床面やレール上で移動させるのに対し、スライダーは固定された短いレール上でカメラを移動させるのが基本です。

そのため、数十cmから数m程度の短い移動を、比較的簡便な機材で滑らかに行えることがスライダーの特徴です。

被写体に対して横方向へ移動すれば背景との位置関係が変化し、奥行きや立体感を強調できます。前後方向に設置すれば、被写体へゆっくり近づいたり離れたりする移動撮影もできます。



電動スライダー


現在では、モーターによってキャリッジを動かす電動スライダー(motorized slider)も広く使われています。

一定速度で非常にゆっくり移動させたり、同じ動きを繰り返したりできるため、商品撮影、インタビュー、タイムラプスなどに適しています。パンティルト機構を組み合わせ、カメラの移動と向きを連動させる製品もあります。

映像制作の現場から


スライダーは小型で手軽な、短い直線移動を手軽かつ精密に行うために特化したカメラ支持機材です。

パン、ズームとは異なり、スライダー撮影ではカメラの視点そのものが移動します。わずか数十cmの移動でも、近景と遠景の位置関係が変化するため、静止したカメラやパンでは得られない視差(モーションパララックス)が生まれます。

この「わずかな移動によって画面に奥行きを与えられる」ことが、スライダーを使う大きな意味の一つです。

最終更新日

2026年8月27日 11:25:31

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ「映像制作ガイドブック」

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