カポック
撮影のための照明器具として、光を反射させるために使う大型の白い板です。
一般的なカポックは発泡スチロール系の軽い素材でできており、照明器具や太陽光を受けて、広い面から被写体へ光を返します。
レフ板と同じく反射光をつくる道具ですが、面積を大きくできるため、人物の全身や複数人、セットの一部などに広く柔らかな光を返すことができます。
白い面は反射用として使われますが、片面を黒くしたものもあります。黒い面は光を返すのではなく、周囲から回り込む光を減らすために使います。人物の顔の片側を暗くしたい場合などに、黒い面を近づけて反射光を遮る方法があります。
撮影スタジオでは、立て掛けたり、スタンドで固定したりして使用します。
「カポック」は撮影現場の日本語独特の呼び方に近く、英語では通常 foam board や foam core board と言います。
本来のkapokは、非常に軽い植物繊維の名称です。日本では、かつて救命胴衣などの浮力材に使われたことから、軽量な発泡材をカポックと呼ぶようになり、それが撮影現場の発泡スチロール板の呼称として定着したという説があります。
映像制作の現場から
カポックは、広い意味ではレフ板の一種です。
ただし撮影現場では、大型の発泡素材の板を「カポック」と呼び、折りたたみ式のレフ板とは区別して扱うことが一般的です。
反射光をつくるという点では、レフ板、カポック、白布には共通した役割があります。
一方、光源と被写体の間に白布などを置いて光を通過させれば、それは反射ではなく拡散になります。この用途に使うものがディフューザーです。
撮影のための照明では、ライトそのものよりも、ライトから出た光を一度カポックに当てて反射させたり、ディフューザーを通したりしてから被写体に当てることで、微妙な光と影のバランスを作り出します。
照明器具から出た光をそのまま使うとは限らないところに、撮影照明の特徴があります。
最終更新日
2026年10月16日 16:43:45
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