無指向性
マイクの周囲360度に対して、方向による感度差が比較的小さい指向特性を言い ます。
マイクの指向性は、音がどの方向から入ったときに、どの程度の感度で収音されるかによって「無指向性」「双指向性」「単一指向性」「超指向性」などに分類されます。
無指向性では、方向による感度差が小さく、指向特性図では円に近い形で表されます。
このため、話者が顔の向きを変えたり、マイクと口の位置関係が多少変化したりしても、収音レベルや音質が大きく変わりにくい特徴があります。
人物の胸元などに装着するラベリアマイク(ピンマイク)では、この特性が有効です。話者が正面を向いたまま話すとは限らないため、方向による音の変化が小さいことが安定した収音につながります。
一方で、周囲の環境音や反射音も収音されます。空調音、交通音、ほかの話者の声などが大きい場所では、それらの影響も受けやすくなります。
映像制作の現場から
「無指向性」という名称は、すべての方向に対して完全に同じ感度を持つことを意味するものではありません。実際のマイクでは音の周波数によって指向特性が変化し、特に高い周波数では方向による差が現れる場合があります。
また、無指向性であっても、音源との距離が離れれば目的の音は小さくなり、環境音や反射音の割合が大きくなります。
明瞭な音声を収録するためには、指向性にかかわらず、マイクを目的の音源にできるだけ近づけることが基本です。
よく使用される無指向性マイク
DPA 4060 / 4061、Sanken COS-11D、Sony ECM-77など
目的:司会、ゲスト、インタビュー、対談など
Sennheiser MKH 8020、Neumann M 50 / M 50 V、DPA 4006など
目的:オーケストラ、ホール収録、アンビエンスなど
最終更新日
2026年10月16日 16:43:45
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