SECAM(セカム)
SECAM(Séquentiel Couleur à Mémoire)とは、フランスで開発されたアナログカ ラーテレビ方式です。
代表的なSECAM方式もPALと同様に625本の走査線、毎秒25フレーム、50フィールドを使用します。ただし、色信号の伝送方法はPALとは大きく異なります。
SECAMでは、2種類の色差信号を同時に送るのではなく、走査線ごとに交互に伝送し、受像機側で一つ前の走査線の情報を記憶して組み合わせる方式を採用しています。「Séquentiel Couleur à Mémoire」は「記憶を用いた順次式カラー」という意味です。
フランスのほか、旧ソ連、東欧、中東、アフリカの一部などで採用されましたが、SECAMもデジタル放送への移行によって使用地域が大幅に減り、現在ではアナログテレビ方式として目にする機会はほとんどなくなっています。
映像制作の現場から
DVDとSECAM
DVD-Videoには、一般的に「SECAM方式のDVD」という独立した規格はありません。
SECAMを採用していた国のDVDでは、多くの場合、PAL系と同じ720×576ピクセル、25フレーム/秒のDVD-Videoが使用されました。PALとSECAMはアナログの色信号方式こそ異なりますが、どちらも625本・25フレーム系のテレビ方式だったためです。
DVDに記録される映像はMPEG-2によるデジタル映像なので、DVD内部にPALやSECAMのアナログカラー信号がそのまま記録されているわけではありません。
そのためDVDの世界では、NTSC圏向けの「NTSC系DVD」と、PAL・SECAM圏向けの「PAL系DVD」という大きな区分で扱われるのが一般的です。
DVDプレーヤーからアナログテレビへコンポジット出力する場合には、プレーヤー側でPALやSECAMなど、そのテレビが受け取れるアナログ映像信号へ変換して出力する機種もありました。
最終更新日
2026年10月16日 16:43:45
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