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ベジェハンドルとは

ノンリニア編集ソフトにおいて、キーフレーム間の値の変化や移動経路を任意に調整するために、ベジェ曲線の形を操作する部分です。

ベジェハンドルのイメージ

ベジェハンドルは、アンカーポイントやキーフレームから伸びる細い線と、その先端にある操作点で構成されます。ハンドルの向きや長さを変えることで、曲線の方向や曲がり方を調整します。


ベジェハンドルの形


ベジェハンドルは、基準となる点から伸びる直線として表示されます。

その先端にある点をドラッグして操作します。

1つの点から左右に2本のハンドルが伸びる場合もあります。

左右のハンドルが一直線上に並んでいると、前後の曲線は滑らかにつながります。

左右のハンドルを別々の方向へ向けると、曲線の向きや角度を個別に調整できます。

ベジェハンドルの基本操作

ベジェハンドルでは、主に「方向」と「長さ」を調整します。

方向を変える
ハンドルの角度を変えると、曲線がその点からどの方向へ伸びるかが変わります。

長さを変える
ハンドルを長くすると、曲線への影響が大きくなります。短くすると、曲線は基準点の近くで大きく変化します。

編集ソフトによっては、左右のハンドルを連動させたり、分離して個別に操作したりできます。

空間的ベジェでのベジェハンドル

空間的ベジェでは、ベジェハンドルを使ってモーションパスの形を調整します。

たとえば、オブジェクトを画面左から右へ移動させる場合、位置キーフレームに表示されるハンドルを動かすことで、直線だった移動経路を弧状に変えることができます。

この場合、ベジェハンドルが調整しているのは、オブジェクトが画面上を通る経路です。

時間的ベジェでのベジェハンドル

時間的ベジェでは、ベジェハンドルを使って時間に対する値や速度の変化を調整します。

グラフ上のキーフレームから伸びるハンドルを操作し、変化のカーブを調整します。

たとえば、

  • ゆっくり動き始める

  • 徐々に加速する

  • 最後に減速する

といった速度変化を作ることができます。

この場合、ベジェハンドルが調整しているのは移動経路ではなく、時間に対する変化の仕方です。

同じハンドルでも役割が違う

画面上のモーションパスに表示されるベジェハンドルは、空間的な曲線を調整します。

グラフ上に表示されるベジェハンドルは、時間的な変化を調整します。

どちらもベジェ曲線を操作するためのハンドルですが、調整する対象が異なります。

映像制作の現場から


なぜ「ベジェハンドル」の技術を知っていた方がいいのか


かつてこうした「補間」「ベジェ」「イージング」など細部に関わる映像知識は、主にエディターやCG制作者が知っていればよい技術でした。しかし現在は、文字や図形の動き、停止の仕方、移動経路、変化のタイミングまで含めて映像品質として管理する必要があります。

短尺化、印象重視の映像制作が増える中で、画面上のわずかな動きや速度変化が、映像全体の印象を左右するようになっているからです。


さらに動画生成AIが映像制作ビジネスに入り、制作者自身がキーフレームベジェハンドルを直接操作しない場面も増えています。だからこそ、ディレクターやプロデューサーであっても、時間補間空間補間リニア補間ベジェ補間イージングパスといった概念を自覚的に理解しておくことが重要です。自分で操作しなくても、生成された動きの良否を判断し、何をどう直すべきかを指示するための基礎知識になるからです。

最終更新日

2026年9月21日 11:21:33

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ「映像制作ガイドブック」

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