時間補間とは
キーフレームとキーフレームの間で、値が時間の経過に対してどのように変化するかを決める補 間方法です。
たとえば、オブジェクトを5秒間で画面左から右へ移動させる場合、開始位置と終了位置が同じでも、途中の動き方は変えることができます。一定の速度で移動することもできますし、ゆっくり動き始めて途中で加速し、最後に減速して停止させることもできます。
このような、時間に対する値の変化させながら行う「補間」が時間補間です。
時間補間で補われるもの
時間補間は、位置だけでなく、時間によって変化する多くの要素が調整可能です。
たとえば、
位置
拡大・縮小
回転
不透明度
エフェクトの数値
などです。
不透明度を0%から100%へ変化させる場合でも、一定の割合で明るくすることも、最初はゆっくり変化し、後半で急速に100%へ近づけることもできます。
時間補間をリニアにすると、キーフレーム間の値は一定の割合で変化します。
たとえば、0秒で0、5秒で100という値を設定した場合、リニア補間では1秒ごとにほぼ一定の割合で値が増えていきます。
位置のアニメーションであれば、一定速度の移動になります。
時間補間をベジェにすると、値の変化を曲線で調整できます。
これにより、動き始めをゆっくりさせたり、途中で加速させたり、停止する前に減速させたりできます。
この速度変化を調整するために使われるのが、ベジェハンドルです。
イージングとの関係
イージングは、時間補間を使って加速や減速をつける考え方です。
動き始めをゆっくりさせる「イーズイン」、終わりに向かって減速させる「イーズアウト」などがあります。
イージングは時間的な変化に関する処理なので、空間上の移動経路そのものを変えるものではありません。
空間補間との違い
時間補間が扱うのは「時間に対する値の変化」です。
一方、空間補間が扱うのは、位置のキーフレーム間をオブジェクトがどの経路で移動するかです。
たとえば、画面左から右へ移動する場合、
直線で移動するか
弧を描いて移動するか
を決めるのが空間補間です。
その経路を、
一定速度で進むか
加速しながら進むか
減速して停止するか
を決めるのが時間補間です。
映像制作の現場から
なぜ「時間補間」の技術を知っていた方がいいのか
かつてこうした「補間」「ベジェ」「イージング」など細部に関わる映像知識は、主にエディターやCG制作者が知っていればよい技術でした。しかし現在は、文字や図形の動き、停止の仕方、移動経路、変化のタイミングまで含めて映像品質として管理する必要があります。
短尺化、印象重視の映像制作が増える中で、画面上のわずかな動きや速度変化が、映像全体の印象を左右するようになっているからです。
さらに動画生成AIが映像制作ビジネスに入り、制作者自身がキーフレームやベジェハンドルを直接操作しない場面も増えています。だからこそ、ディレクターやプロデューサーであっても、時間補間、空間補間、リニア補間、ベジェ補間、イージング、パスといった概念を自覚的に理解しておくことが重要です。自分で操作しなくても、生成された動きの良否を判断し、何をどう直すべきかを指示するための基礎知識になるからです。
最終更新日
2026年9月21日 11:20:39

