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ベジェ補間とは

ベジェ曲線が示す変化に従って、キーフレームとキーフレームの間の中間値を求める補間方法です。

ベジェ補間のイメージ

ベジェ曲線とは


リニア補間では、2つのキーフレーム間の値が一定の割合で変化します。ベジェ補間では、曲線の形を変えることで、その途中の変化率を調整できます。

たとえば、0秒で値が0、5秒で値が100になるように2つのキーフレームを設定した場合、リニア補間では時間の経過に比例して値が増加しますが、ベジェ補間では、

  • 最初はゆっくり変化する

  • 途中で大きく変化する

  • 最後に再び変化を小さくする

といった変化を作ることができます。



時間的ベジェ


時間的ベジェは、時間に対して値がどのように変化するかをベジェ曲線で調整する時間補間です。位置、拡大率、回転、不透明度、エフェクトの数値など、時間によって変化するプロパティに使われます。

位置のアニメーションであれば、

  • ゆっくり動き始める

  • 徐々に加速する

  • 途中で速度を変える

  • 最後に減速する

といった動きを作ることができます。ベジェ曲線が制御しているのは、画面上の移動経路ではなく、時間に対する位置の値や速度の変化です。



キーフレーム前後の変化


複数のキーフレームがある場合、中間のキーフレームは、前の補間区間と後ろの補間区間の接点になります。

たとえば、

A ── B ── C

という3つのキーフレームがある場合、Bには、

  • AからBまでの変化

  • BからCまでの変化

があります。


Bの前後にあるベジェハンドルを調整することで、それぞれの区間の変化を設定できます。前後のハンドルを連動させれば、Bを通過する変化を滑らかにつなぐことができます。分離して操作すれば、Bの前後で異なる変化を設定できます。



空間的ベジェ


空間的ベジェは、位置キーフレーム間の移動経路をベジェ曲線で空間補間する方法です。たとえば、画面左から右へ移動するオブジェクトを、直線ではなく弧を描いて移動させることができます。ベジェ曲線が示しているのは時間に対する値の変化ではなく、画面上でオブジェクトが通る位置です。モーションパス上のベジェハンドルを操作して、移動経路の方向や曲がり方を調整します。



時間的ベジェと空間的ベジェ


位置のアニメーションでは、時間的ベジェと空間的ベジェを同時に使うことができます。


時間的ベジェ
どのような速さで位置が変化するかを調整する


空間的ベジェ
画面上のどの経路を通って位置が変化するかを調整するたとえば、弧を描く経路を設定し、その経路上をゆっくり動き始め、途中で加速し、最後に減速させることができます。



ベジェハンドル


ベジェ曲線の形を調整するために使うのがベジェハンドルです。ハンドルの方向や長さを変えることで、曲線の傾きや曲がり方を調整します。時間的ベジェでは、値や速度の変化を調整します。空間的ベジェでは、移動経路を調整します。



連続ベジェと自動ベジェ


編集ソフトには、「連続ベジェ」や「自動ベジェ」などの補間方法があります。


連続ベジェ

キーフレーム前後の曲線を連続させながら、ベジェハンドルを使って曲線を調整する方法です。


自動ベジェ

前後のキーフレームの値から、ソフトが自動的に滑らかな曲線を作る方法です。名称や細かな動作はソフトによって異なります。

映像制作の現場から


なぜ「ベジェ補間」の技術を知っていた方がいいのか


かつてこうした「補間」「ベジェ」「イージング」など細部に関わる映像知識は、主にエディターやCG制作者が知っていればよい技術でした。しかし現在は、文字や図形の動き、停止の仕方、移動経路、変化のタイミングまで含めて映像品質として管理する必要があります。

短尺化、印象重視の映像制作が増える中で、画面上のわずかな動きや速度変化が、映像全体の印象を左右するようになっているからです。


さらに動画生成AIが映像制作ビジネスに入り、制作者自身がキーフレームベジェハンドルを直接操作しない場面も増えています。だからこそ、ディレクターやプロデューサーであっても、時間補間空間補間リニア補間ベジェ補間イージングパスといった概念を自覚的に理解しておくことが重要です。自分で操作しなくても、生成された動きの良否を判断し、何をどう直すべきかを指示するための基礎知識になるからです。

最終更新日

2026年9月21日 11:21:14

執筆者・神野富三

名古屋の映像制作会社・株式会社SynApps代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして40年にわたり映像制作に携わりながら

​ビジネス映像制作のノウハウを伝承する「名古屋映像設計研究所」を主宰

 執筆者ブログ「映像制作ガイドブック」

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