空間補間とは
キーフレームとキーフレームの間を、画面上のどの経路で「位置」を移動するかを決めて行う補 間です。
→補間とは
たとえば、オブジェクトを画面左下から右上へ移動させる場合、開始位置と終了位置が同じでも、その間を直線で移動させることも、弧を描いて移動させることもできます。
この移動経路を決めて行う補間が空間補間です。
空間補間が補うもの
空間補間は、「位置」の変化分を補います。
画面上に表示されるモーションパスを使って、オブジェクトがどこを通って移動するかを調整できます。
たとえば、
直線で移動する
緩やかな曲線を描いて移動する
大きく回り込んで移動する
といった違いを作ることができます。
空間補間をリニアにすると、2つの位置キーフレームを直線で結ぶ経路になります。開始位置から終了位置まで、最短距離を直線的に移動します。ここでいう「リニア」は、移動速度が一定という意味ではなく、速度の変化は時間補間によって決まります。
空間補間をベジェにすると、位置キーフレーム間の移動経路を曲線にできます。
位置キーフレームに表示されるベジェハンドルを操作すると、モーションパスの曲がり方を調整できます。ハンドルの方向を変えると曲線の向きが変わり、長さを変えると曲線のふくらみ方が変わります。
空間補間は、オブジェクトがどこを通るかを決めます。
時間補間は、その経路をどのような速度で進むかを決めます。
たとえば、同じ曲線上を移動する場合でも、
一定速度で進む
徐々に加速する
最後に減速する
といった違いは時間補間によるものです。
空間補間と時間補間は、位置アニメーションの中で同時に使われます。
映像制作の現場から
なぜ「キーフレーム」の技術を知っていた方がいいのか
かつてこうした「補間」「ベジェ」「イージング」など細部に関わる映像知識は、主にエディターやCG制作者が知っていればよい技術でした。しかし現在は、文字や図形の動き、停止の仕方、移動経路、変化のタイミングまで含めて映像品質として管理する必要があります。
短尺化、印象重視の映像制作が増える中で、画面上のわずかな動きや速度変化が、映像全体の印象を左右するようになっているからです。
さらに動画生成AIが映像制作ビジネスに入り、制作者自身がキーフレームやベジェハンドルを直接操作しない場面も増えています。だからこそ、ディレクターやプロデューサーであっても、時間補間、空間補間、リニア補間、ベジェ補間、イージング、パスといった概念を自覚的に理解しておくことが重要です。自分で操作しなくても、生成された動きの良否を判断し、何をどう直すべきかを指示するための基礎知識になるからです。
最終更新日
2026年9月21日 11:20:15

